でも、一般の人はここまでやる必要はありません。 将来の支出や収入など、ごくおおざっぱに想定していても、正確にはわからないからです。
たとえば「子供の教育計画」という項目では、子供を公立に入れるのか私立に入れるのかをインプットしなければいけません。 でも、入学試験すら終わっていないのですから、あまりにも不確定な話です。
だいたい、子供をあと何人作るのか、もう作らないのかさえわからないのですから。 本当は、毎年毎年きちんと今後の予定を再評価して、こうした診断を受けることが望ましいのですが、いかにもめんどうです。
また、確固たる数字の根拠が必要になりますから、費用項目を含めて完璧な家計簿が求められます。 そういう完璧な家計簿をつけている人はごくわずかでしょう。
実際、細かな数字でシミュレーションしても限界があります。 知りたいのは自分の生活に役立つマネープランであって、平均世帯に対して行われるアドバイスをもらってもうれしくありません。
そういう意味では、子供がいる場合、特殊要因として進学や結婚の費用が、通常の生活費にいずれ上乗せされてくることを覚悟しておけば、将来の支出対策としては十分です。 将来の物価上昇のリスクなども考慮にいれて、ざっと年間の生活費の5%程度を、特殊な支出のための引当金として毎年プールしていくくらいの気持ちで、着実に節約をしながら家計の支出を引き締めていきましょう。
ただ、ざっくりと言えば子供1人当たり、成人するまでに1500万~3000万円かかるという事実は覚悟しておく必要があると思います。 相当の負担であることは確かなのです。

もし、こういうざっくりとした家計管理では不安だというのであれば、生活防衛資金を生活費2年分ではなく3年分にする努力をしましょう。 それが現実的な対応ということになります。
ほとんどの人にとっては、それで十分なはずです。 生活防衛資金を確保するというフレームワークを実際に導入して、運用してみてください。
あなたの老後の収支は、あなたが選んだ予想生活費(年間350万円)では、厳しい状況になることが予想されます。 生活費をまかないきれず、あなたの借入はますます増えていくことになるでしょぅ。
現実的には、とりあえず3年分を目標に生活防衛資金を貯め、子供の成長に沿って家計支出が膨らんできたら、目標を2年分にシフトするようにすれば、無理なく対応できるようになります。 このように柔軟に対応していくためにも、支出状況をモニターする家計簿は重要です。


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